2020年10月、石川県の能登半島の先っぽで開催された超規模鉄道模型運転会「能登運転会」に参加してきました。この記事はそのレポートです。運転会概要・初日編。
この運転会のすごいところは体育館を3日間貸し切って、会場中に線路を敷いた点で、体育館一周110mのNとHOの超ロングコースは圧巻でした。NはもちろんHOの新幹線フル編成ですら走行中行方不明になり、視界に入っているはずなのに遠すぎて見えなかったです。
能登運転会とは
関東5人、中部・北陸4人、関西9人、合計参加者は18人でした。宿泊日別内訳、金→土の参加者は14人、土→日の参加者は16人。
概要
※主催者の募集案内から抜粋
各系統
ここでは能登運転会の各系統について紹介します。
全体レイアウト図
HO:8系統
N:16系統
G:1系統
HOm:1系統
Nゲージ
Nは3グループで計16系統を展開しました。各々の系統は連絡線でつながっており、相互に直通運転を行いました。旧線ごっこや支線第三セクター化切り離しごっこなどして楽しみました。
おおざっぱにグループ分けするとこうなります。
超ロングコース
超ロングコースは体育館を一周する110mのエンドレスコースです。
パワーパックとヤード全景。
七尾線祭り、私所有の521系を72両と七尾線の415・413系を並べました。
Nにおいて、超ロングコースとループ線があるテクニカルコースを私が担当しましたが所有のトミックスS280 1000本を使い切ってしまいました。
テクニカルコース
運転会おなじみのテクニカルコースです。各系統の上や下を自由気ままに線路が通ります。
四重立体交差、3階までと4階は系統所有者が違います。
ツイッターでも話題になったループ線です。
連絡線がデルタ線になっていました。
複雑に絡み合う線路、3人の所有者の線路が集結しています。
高架レールを使用して「ノト」を表現しています。
左の複線と中央の高架線より右側は系統所有者が違います。
支線第三セクター化切り離しごっこ「昔は高架線と高架下のヤードはつながっていたが、地上の支線が第三セクター化してしまい、線路が分離してしまったんだよ」
旧線ごっこ「昔は本線は直進してたのだが、新線開通に伴い、支線化したんだよ」
貨物連絡線跡「昔はこの信号所で他社の貨物車の引き渡しが行われていたけど、貨物廃止に伴い、連絡線が廃止されてしまったんだよ」
ちなみに、左と右で系統所有者は違います。
所有者2の系統
N所有者2は7系統を展開しました。
機関区です。
セルフ近鉄祭り624両、近鉄の絨毯。こっそり近鉄乗入れの阪神車もいます。しまかぜが実際より多いぞ。
所有者2のヤード群です。
所有者3の系統
N所有者3は5系統を展開しました。
N所有者3は複雑な配線に定評があります。
HOゲージ
HOは4グループで計6系統を展開しました。DCC線とDC線があります。
超ロングコースのヤード
ヤードには長編成貨物列車がいました。
HOにはDCCのメリットを生かしたハンプヤードがあります。
HOm、12mmゲージです。
HOのヤード群、上から見ても迫力があります。
Gゲージ
参加者にGゲージを展開した人がいました。奥の線路はHO、Nですが、Gゲージがいかに大きいかがわかります。HOが小さく見える不思議。
Gゲージは迫力があります。
横に並んでいる車両群はHOです。
2日目昼以降、配線はこんな感じになりました。
超ロングコースの電気系統
一周110mのレールだと電圧降下がどうなっているか疑問に感じている方もいると思いますので解説します。今回の運転会の目的の一つに「一つのフィーダーで何mまで車両を走らせることができるのか」を実験することがありました。
まずはHO、レールはカトーです。一つのフィーダーで機関車1両がまともに動くのは1/4周、約30mでした。
続いてN、レールはトミックスです。今までの大規模運転会でトミックスだと1フィーダーで50mエンドレスが行けることが確証されていました。今回の実験の結果、まさかの110m一周分が1フィーダーでいけました。
種から生まれたトリビアです。一つのフィーダーで車両が動く距離はカトーHOだと30m、トミックスNだと110m以上。
以上の実験結果を元に超ロングコースの電気配線は以下の図のとおりになりました。
上の図はN・HOぞれぞれのフィーダーを指した場所の図です。HOは4辺4か所、Nは2か所に差してあります。これだけ指すと一周110mのレールをスムーズに走らせることができました。Nは一か所だけでも問題なかったのですがせっかく反対側に届く30mの延長コードを用意したので使用しました。
10月16日(金)
会場へ
前日までに車に荷物を積み込んでおきました。私は福井市から参加なので当日早朝5時前に出発です。
北陸自動車道徳光PA付近で日の出です。空がきれい。今回の運転会は3日間とも晴れの予報です。
のと里山海道をひたすら北上します。
9時前、会場のホテル到着、すでに主要メンバーの1人が先着していました。
設営
運転会場となる体育館で、35m×25mの広さがあります。梅鉄会主催では最大会場であった浜大津運転会場の6倍の広さです。
体育館入り口に車を横付し、荷物を下ろします。私はHOとNが担当です。
体育館入り口には「能登運転会」の看板が貼ってありました。
体育館入り口にはイコちゃんとスイカペンギンがいました。
私の荷物です。台車を載せて何往復しました。
体育館中央線の左側がHO、右側がNのエリアとなります。
9:50、私が担当する外周の超ロングコースを敷設開始です。
10:20、ひたすらレールをつなぎます。レールがどんどん溶けていきます。
11:30、1時間半かけ、HO系統の超ロングコースのレール敷設完了!疲れた。続いてN系統です。
到着したグループから各々担当系統を敷設していました。
13:20、HOの内側にNの超ロングコースの敷設完了!
体育館入口入ってすぐにレールなので、注意喚起の目印として一升瓶を置いておきました。
近くのスーパーで昼ごはんを入手
17:30の敷設の様子です。昼以降もひたすらレールをつないでいきます。
晩御飯
18時になり初日の晩御飯の時間になりました。今回の運転会は朝晩食事付きです。ホテル本館に行くと「能登運転会様」の看板がありました。テンションあがる↑。
食事会場まで要所に張り紙で案内がありました。
晩御飯会場です。初日は14名が参加しました。
「能登運転会様御席」の横断幕、かっこいい!!
懐石料理です。初対面の人も多いので食事中は自己紹介や雑談など交流を楽しみました。鉄道模型愛好家の集まりですが日本型から海外型までジャンルは様々です。
夜の設営&運転会
21:00、食事が終わったら自由行動、宿泊部屋に行く人や体育館で設営&運転会する人に分かれました。写真は参加者が持ち込んだ。中国型HO高速鉄道試験車両です。
超ログンコースでは683系スノーラビットが走っていました。
0:00、運転会1日目の成果です。本線系統の大半は敷設が完了し細部がまだ残っています。見た目7割完了といった感じです。
0:30、宿泊部屋に行き、翌朝に「私は」備えました。なお、一部の参加者は3時まで酒盛りをしていた模様。
10月17日(土)に続く。
〇続き記事は下記リンクより、【能登運転会】超規模鉄道模型運転会に参加しました② 2020.10
2020年10月、石川県の能登半島の先っぽで開催された超規模鉄道模型運転会「能登運転会」に参加してきました。この記事はそのレポートです。運転会2・3日編。 〇前記事は下記リンクより、【能登運転会】超規模鉄道模型運転[…]
あわせて読みたい記事
名古屋都心にあるホテルの宴会場を2日貸切って行った大規模運転会の参加レポートです。
2021年3月、名古屋市栄にあるシティホテルの宴会場を2日間借りて、鉄道模型の運転会を行いました。この記事はそのレポートです。 名古屋GP運転会とは 参加人数11人 主催:梅鉄会 規模:N,HOの大規模運転会 日程:2021年3月[…]
2021年6月、福井市の高志ホールにてHOの撮影会と中規模運転会を実施しました。高志ホールのこけら落とし運転会でもあります。この記事はそのレポートです。 HO撮影会とは 梅鉄会参加者各位が所有するHOゲージの車両をずらっと並べて撮影する[…]